カナダへフェンシング留学をされたSさんにお話をお伺いしました!
今回の留学でSさん(当時15歳)は、2023年秋から1年間カナダ・バンクーバーの高校に通いながら、オリンピック代表選手が合宿をおこなうフェンシングクラブで毎日練習に参加されていました。この1年間のなかでSさんは、英語力アップ(上級レベル)やフェンシング技術(フルーレ)の上達だけでなく、世界中のかけがえのない仲間と世界大会への出場という新たな目標を得ることができたと語ってくださいました。
Sさんのお話からは困難をご自身の力に変えながら人とつながっていく、まさに留学生活の醍醐味が窺えます。
これからのSさんのグローバルなご活躍とオリンピック出場をアンジェラス留学のスタッフ一同、心より応援しております!
全体を振り返って
今回の留学は、僕にとって大きな成長と貴重な体験の連続でした。
まず、世界中に友達ができ、その中でも特に一緒にフェンシングをしていた仲間たちは、今後も長く付き合っていきたい、一生の友達だと思っています。友人たちと共に、フェンシングを真剣に取り組んだ日々は、かけがえのない時間でした。
また、英語力の向上も大きな収穫です。日本人がほとんどいない環境で生活することで、自然と英語を使わなければならず、最初は大変でしたが、その分自分でも驚くほど語学力が伸びたと感じています。フェンシングだけでなく、日常生活でもコミュニケーションが取れるようになったことで、異文化での適応力や自己表現力も大きく向上しました。
もちろん、困難なこともありました。最初のホストファミリーとのコミュニケーションは特に大変で、食事の準備やフェンシング活動について意見が合わず、言い争いになることが多かったです。しかし、その経験から「譲れない部分はしっかり主張する」という大切なことを学び、英語での自己主張ができるようになりました。
今振り返ると、全ての経験が自分を成長させ、次のステップへ進むための糧になったと感じています。今後は、今回出会った仲間たちと世界各国で再会し、フェンシングの世界大会に出場することを目指して、さらに努力を重ねていきたいです。この留学は、その大きな一歩となりました。
続きでは、大変だったこと、楽しかったこと、これから留学を考えている方へのメッセージも!
学校について
留学都市 | カナダ バンクーバー | 留学期間 | 1年 |
学校名 | West Vancouver Secondary | ||
受講したコース | WEST VANCOUVER SCHOOLS PREMIER FENCING ACADEMY | ||
留学の目的 | フェンシングスキルの向上、英語力の向上 |
授業について
クラスの人数 | 20名前後 |
クラスメイトの国籍 | カナダ、ドイツ、スペイン、韓国、日本、中国、ベトナム、タイ、インド、イタリア、ブラジル、チェコスロバキア、ベルギー、メキシコ、香港、台湾、トルコ、フランス、チリ |
受講内容 | ・PHYSICAL AND HEALTH EDUCATION 10: FENCING ACADEMY ・BAA THEORY & PRINCIPLES OF COMPETITIVE FENCING 10 ・ENGLISH 10 – TRANSITIONAL ・LANGUAGE & CULTURAL LITERACY BA 10 ・SOCIAL STUDIES 10: LANGUAGE ADAPTED INTERMEDIATE ・FOUNDATIONS OF MATH AND PRE-CALCULUS 10 ・SCIENCE 10 ・PHOTOGRAPHY 11 |
その他 学校でのアクティビティ
WEST VANCUVER SCHOOLS PREMIER FENCING ACADEMYに所属していたので、午後の授業はフェンシングでした。また、学校終了後も3時間~4時間場所を移動してフェンシングのクラブチームで(Dynamo Fencing Club)フェンシングを行っていました。
ホームステイでの経験をとおした成長
最初のホームステイ先では、食事をほとんど用意してもらえなかったため、自分で料理をすることが多かったです。食材が揃っていないことも多く、スーパーで自分で買い物をし、タイ米を鍋で炊いて、日本から送ってもらったレトルトカレーを食べたり、卵やハムを焼いたりしていました。お弁当も自分で作るようになり、この経験を通して「生きる力」を身につけたと感じます。
途中で母に相談し、エージェントのアンジェラスの方々にも助けていただいて、別のホームステイ先に移ることができました。
2つ目のホームステイ先は、小学生の男の子が2人いる温かい家庭で、まるで家族の一員のように迎えてくれました。家族と一緒に旅行に出かけたり、バスケットをしたり、ゲームをしたりして、休日を一緒に過ごしました。特に、男の子たちとは本当の弟のように感じるほど仲良くなりました。帰国する際には「いつでも帰っておいで!」と言ってもらい、今でも連絡を取り合っています。彼らが日本に来たら、案内するのが今から楽しみです。第2の家族を得られたことは、僕にとって大きな宝物となりました。
ホームステイには当たり外れがあるかもしれませんが、その中でも前向きに挑戦し続けることの大切さを学びました。また、本当に厳しい状況に直面した時は、誰かに助けを求めることの重要さも実感しました。
留学先の街並み 学校周辺の環境
West Vancouverは、美しい自然と落ち着いた環境が魅力的な場所です。
学校周辺には高級住宅街が広がり、治安も良く、安心して生活できました。街には公園やビーチも多く、休日には、友達と海辺を散歩したり、バスケットボールを楽しんだりと、リラックスできる時間を過ごすことができました。
また、West Vancouverは山や森にも近く、時々ハイキングに行くこともありました。自然が豊かで、四季を感じる美しい景色が広がっています。特に冬には、山の方でスキーやスノーボードが楽しめる場所があり、アウトドア派の人には理想的な環境だと思います。
交通の便も良く、バスでダウンタウンのバンクーバーまで簡単にアクセスできるため、週末には都会の賑わいも楽しめました。West Vancouverは自然と都会のバランスが取れた素晴らしい場所だと感じました。(最初のホームステイ先からは交通の便も悪かったですが、移動してからは交通の便も最高でした!)
留学中の思い出
楽しかったこと
ホストファミリーに連れて行ってもらったウィスラー旅行も最高の経験でしたし、休日に学校の友達とダウンタウンに出かけたり、スポーツを楽しんだことも、とても楽しかったです。
しかし、やはり一番の楽しみは、毎日(週に6日)、フェンシングの合宿のような日々を送れたことでした。自分でも実感できるほどフェンシングが上達し、同じ目標を持つ真剣な仲間たちと出会えたことは、かけがえのない財産です。
また、カナダの大会に出場するために訪れたケベックやサスカトゥーン、そしてキャンプを過ごしたアボッツフォードも忘れられない思い出です。試合やキャンプでは真剣にフェンシングに取り組みましたが、それ以外の時間は仲間たちと大騒ぎをして、本当に楽しい時間を過ごしました。
大変だったこと
困ったことや大変だったことは、やはり最初のホストマザーとのコミュニケーションでした。
特に食事の準備やフェンシング活動に関して、常に意見が対立していました。最初は、英語があまり理解できず、言いたいこともなかなか出てこないため、彼女の言うことを何となく受け入れ、自分が我慢する場面も多かったです。しかし、我慢するだけでは状況が改善しないことに気づき、「譲れない部分は絶対に譲らない」というモットーを持ち、はっきりと「NO」を言えるようになりました。
今後の目標
今回の留学で、世界中に友達ができました。特に、カナダ、ベルギー、ドイツ、そしてチェコスロバキアの友人たちは、一生の仲間だと思っています。彼らとの交流は今でも続いており、これからも続いていくと確信しています。中でも、一緒にフェンシングをしていた仲間たちは、かけがえのない存在です。僕たちの共通の目標は、フェンシングの世界大会に出場し、その場で全員が再び集まることです。
ですので、今はもう一度留学に行くというよりも、
フェンシングの技術をさらに磨き、彼らと世界各国で開催される大会で再会するために頑張りたいと思っています。
これから高校/大学留学されようと考えている方へ
日本から持ってきたら便利だと思うものは | ・僕自身の経験ですが、母が送ってくれた炊飯器がとにかく役立ちました。 ・充電式カイロもよかったです。 |
携帯電話はどうしたか | SIMカード購入(Phone Box) |
現地でのお金はどうしたか | プリペイドカード(かぞくのおさいふ) |
これから高校や大学留学を考えている皆さんに伝えたいことは、
「挑戦することの大切さ」と「自分を信じる力」です。
留学は新しい環境や文化に身を置く貴重な機会ですが、同時に多くの困難や不安も伴います。しかし、困難を乗り越えた先には、自分自身の成長や素晴らしい経験が待っています。
僕自身、最初は英語の壁や文化の違いに戸惑いましたが、
少しずつ環境に慣れ、周りの友達とコミュニケーションを取る中で自信がついてきました。特に、自分が興味を持っていることを通じて仲間を作ると、英語のスキルも自然と向上します。フェンシングを通じて得た友人たちとの絆は、今後もずっと大切にしたいものです。
また、留学中には自分の意見をしっかり持ち、それを主張することも大切です。
最初は勇気がいるかもしれませんが、言葉が通じない環境だからこそ、自分の気持ちを伝える力が育ちます。自分の考えや価値観を大切にし、思い切ってチャレンジしてみてください。
最後に、留学は決して一方通行の経験ではありません。多くの人との出会いや新しい価値観の発見が待っていますので、心をオープンにして楽しんでください。新しい冒険が、皆さんにとって素晴らしいものになりますように、心から応援しています。
どうすれば英会話は伸びる?
必要なのは環境
英会話力が伸びるためには、やはり「英語しか使えない環境」に身を置くことが一番効果的だと思います。僕の場合、バンクーバーには日本人が多いと言われていますが、幸運にも周りに日本人が全くいない環境で生活することができました。英語でコミュニケーションを取らなければならない状況に常にいたため、自然と英語を使う回数が増え、その結果、英語力がぐんぐん伸びていったと感じています。
また、ただ日常会話をするだけではなく、自分が興味を持っているフェンシングについても英語で話す機会が多かったことが大きな要因でした。自分の好きなことや関心のあるテーマで英語を使うと、さらに上達しやすいと思います。
これがあればもっと伸びる!
もっと英語のディスカッションやディベートの機会があればよかったかなと思います。会話を通じての表現力や論理的な思考を鍛えることで、さらに深いレベルで英語を使いこなせるようになれたのではないかと感じています。
フェンシング留学にご関心をお持ちの方はお気軽に下記までお問合せください。
弊社にはフェンシング経験者のスタッフが2名在籍しております。
アンジェラス留学 info@angelus.co.jp