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関西の私学の雄、同志社大学の創始者新島襄は、同志社を設立する折、「一年の謀ごとは穀を植ゆるに在り、十年の謀ごとは木を植ゆるに在り、百年の謀ごとは人を植ゆるに在り」と述べたそうです。物事の計画を立てる場合、穀物栽培ならば1年先を、植林ならば10年先を、そして人材教育ならば100年先を見通さなければならない、つまり教育にはそれだけ長期的展望が不可欠であるということです。
この箴言は、本来は国家や社会に有為な人材の育成の在り方についてのものでしょうけれど、一般の子女の教育にも十分に当てはまります。そして、留学も教育の一形態である以上、やはり長期的視点に立って事にあたるべきだと私達は考えます。特に十代の半ば頃から開始する中学・高校留学の場合、目に見える形で成果(卒業)が現れるのは最短でも3、4年先になります。その後の大学進学やさらに就職など先々のことを考えますと、十年あるいは人によってはそれ以上の長期間をある程度見越した計画が必要になるでしょう。この点、海外や日本の教育界に四半世紀に渡って携わってきた私達には、十分な経験とデータの蓄積がありますので、留学生や保護者の皆様が様々な局面で色々な困難に直面してもそれを克服できる有効なアドバイスや援助を提供できると自負しております。
中学・高校留学はその性質上責任が重く、継続的なケアーが不可欠なため、実はほんの数年前までは、人の入れ替わりが激しい大手旅行代理店や英会話学校、語学留学手続き専門会社などは皆二の足を踏んでいました。ところが、近年海外旅行者や英会話人口が頭打ちになったためか、こうした会社が規模の大きさと知名度をバックにぞくぞくとこの分野に参入してきております。もちろん、そうした新規参入会社すべてに問題があるとは思いませんが、中には十分な準備や経験、教育的な視点などを持たずに明らかに儲け主義に走り、何か問題が起こると責任をすべて留学生や保護者に押し付けて知らん顔を決め込むという信じられないところもあるようです。
中学・高校留学は高額な費用がかかるばかりでなく、大切なお子様の将来にかかわることです。会社の知名度やイメージ、オフィスの外観、または見かけ上の費用の安さに惑わされることなく慎重に会社を選ぶ事をお勧めします。「教育は人なり」と言われます。入れ物がどんなに立派でも、担当する人間の中身が空疎では結果は空しいものになりかねません。ですから、納得のいくまでとことん担当者と話し合い、その人間の経験や見識、姿勢、そして何より人柄を見定めた上でご決定下さい。どうか皆様が実り多き素晴らしい留学体験をされますように。